私は36歳のとき、予定帝王切開で娘を出産しました。
帝王切開?!痛そう、こわい~
多くの人が、帝王切開に対して「こわい!」と感じているのではないでしょうか。そうですよね。おなかに傷はつくし、その痛みに耐えながら乳児のお世話が始まるし。確かに痛くて大変かもしれません。
でも、私にとっては平和な出産だったのです。
そうです。誰が何と言おうと、私の出産はとても平和で穏やかなものでした。
この記事では、高齢出産&逆子&帝王切開という負担の大きい出産を乗り越えた私の体験談を紹介していきます。
- 当初は無痛分娩を希望→予定帝王切開
- 高齢妊娠なうえに逆子発覚
- 穏やかなマインドでいられた妊娠期間
- すべて予定どおりの平和な出産
高齢妊娠、そして逆子発覚
周産期母子医療センター指定の病院へ
昔から出産に対して恐怖感を抱いていた私は、出産するなら無痛分娩のできる病院で産む!と決めていました。
さらに、私が娘を授かったのは35歳のときで、いわゆる高齢妊娠に該当しました。
そうした理由から、地域の周産期母子医療センター(厚生労働省HPより)に指定されている病院で出産することに決めました。
自宅から通える範囲に、無痛分娩可能な周産期母子医療センター指定病院があったので、幸いだったと思います。
逆子が発覚したときの気持ち
健診に通うようになるやいなや、絶対に無痛分娩で出産したいことをドクターに伝えました。しかし、健診にも慣れたころ、胎児は「逆子」であることがわかりました。「赤ちゃんはお腹の中でぐるぐる回ってるし、これが続くとは限らないから」とドクターは教えてくれました。
私は、お腹の赤ちゃんが逆子とわかったとき、全然気になりませんでした。むしろ、「できれば帝王切開で産みたい・・・」と思いました。
え~、なんで~??
帝王切開なら陣痛もなくて済むからです!
痛いのも経膣分娩もこわすぎる。それだけの理由です。
妊娠後期は胎児の成長をただただ見守りました。そして、無事(?)手術前日を迎えました。
帝王切開のつらかったこと
平和な出産だったと強調していますが、もちろん普通分娩とは違う準備が必要だったし、術後はそれなりのつらさも伴いました。
- 入院期間が長い(手術前日入院)
- 歩けない時間
- 頭痛
①入院期間が長いこと
手術前日に入院し、その日の夕方から絶食が始まりました。手術前に排便を促すため、下剤を飲んだ記憶もあります。
術後は約1週間入院です。
後半はとにかく家に帰りたくて、退院予定前日の診察でドクターの「退院してもいいけど、どうする?」というオファーに飛びつき、1日早く退院することができました。
②歩けない期間は寝たきり!
術後、歩行許可が出るまではベッドに寝たきりで、その時間が本当につらかったです。
足にはフットポンプを装着されているため、自由に寝がえりをうつことさえできません。歩いてみましょうと助産師さんが言ってくれた時は、どんなにうれしかったことか!
傷の痛みは想定の範囲内だったので、歩けた喜びの方が大きかったです。
③頭痛が一番つらかった・・・
頭痛については、よくあることなのか珍しいことなのかはわかりません。ただ、術後3~4日間は頭痛に一番悩まされた気がします。
寝不足や疲れなどが原因かな?と頭痛に悩まされながらも、赤ちゃんの世話や母乳訓練や睡眠に必死でした。
鎮痛剤を処方してもらい、なんとか乗り越えました。気付いたらなくなっていた、そんな頭痛の記憶です。
予定帝王切開のメリット(私の場合)
つらいこともありましたが、良かった点ももちろんあります。私が感じた予定帝王切開での出産のメリットは3つあります。
- 手術日時が事前に決まるので、自分も家族も予定が立てやすい!
- 落ち着いて行動できる(メンタル安定)。
- とにかく早い!!
①手術日時が事前に決まるので、予定が立てやすい!
まず、日程を事前に決めることができたので、ほぼ希望どおりの日程に予約することができました。
前もって日程が決まったことで、夫は休暇を申請する準備ができましたし、入退院の日取りも想定できたので、計画が立てやすかったです。
②メンタルが安定し、落ち着いて行動できる
次にメンタル面。
私は焦ることが大嫌いです。おまけに心配性なこともあり、不測の事態に対する不安感より信頼できる病院のスタッフさんたちに身を任せられる安心感の方が大きかったです。
直前になっても過度な心配をすることなく、入院準備も落ち着いたメンタル状態で行うことができました。
③とにかく早い!
そして最後に、オペ時間の短さ。
とにかく早く、オペ室に入ってから手術終了までは私の場合は約1時間半でした。
「産まれましたよ」の一言までの時間にいたっては、約45分。これは、待つ家族にしてみても、体力的なメリットが大きいのではないでしょうか。
はじめて帝王切開での出産を迎える方へ
手術と聞くと、ついつい傷の痛みにばかり意識がいってしまいがちだと思いますが、これからはじめて帝王切開での出産を迎える予定の方は、傷の痛み以外のつらさについても予習しておくとよいかもしれません。(脅かすわけではありません!)
それと同時に、ぜひ、手術までの期間を思う存分楽しんでいただきたい!
臨月を安定して過ごせるアドバンテージは大きいです。私と同じように、何事も計画的に進めたいタイプの方は特に。
心配も不安も希望も期待も全部ひっくるめて、良い出産経験となりますよう願っています。