娘、現在3歳9ヶ月。習い事・・・していません。(なぜか罪悪感)
でも実は、保育園に入る前の2年間、(母である私が育休中ということもあり)習い事を2つだけしていました。ひとつは英語、そしてもうひとつが「ベビーくもん(Baby Kumon)」でした。
くもんと言うと小学生の習い事というイメージがありますが、実はベビー向けくもんもあるんですね。
結論から言って、ベビーくもん、ゆるくて安くて良かったです。
今日は、娘と私が体験した2年間のベビーくもんについて、詳細と感想をたっぷりシェアしていきます。
最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
・はじめての育児、子供のために何をしたらいいかわからない
・そろそろ習い事を始めたい、おすすめの習い事を知りたい
・育休中に子供に色々な経験をさせてあげたい
・良い絵本を選ぶのに苦労している
・お金と労力をあまりかけずにできる習い事を探している
ベビーくもん(Baby Kumon)とは?
我が家は、夫も私もくもんに通った経験はありません。なので、くもんについては「計算が得意になるらしい」とか「頭のいい子はだいたいくもんにかよっている」とか一般的なイメージしかありませんでした。(夫はひそかにくもんに憧れていたらしい・・・笑)
そんなくもんにベビー部門があると知り、娘が生後9ヶ月の頃入会し、3歳をむかえる直前まで続けました。
ここでまずは、くもんの特徴についてまとめてみたいと思います。
ベビーくもんについて
- 対象年齢: 0歳から2歳まで
- 目的: 親子でのふれあいを通じて、子供の感性や興味を引き出すこと
- 学習内容: 絵本の読み聞かせや歌遊びなど、親子で楽しむ活動が中心
- 特徴: 親子のコミュニケーションを大切にし、子供の成長を見守るプログラム
対象年齢にあるように、2歳台までが対象となっています。こちらのページで詳細を見るとわかりますが、ベビーくもんは全24回のプログラムなので、コンプリートまで約2年かかります。
①月1回ベビーくもんの教室に通い、先生から教材をもらう
②1ヶ月間、その月の教材をもとに、重点ポイントを意識しながら取り組む
③翌月、ベビーくもんの教室で、先生と振り返りを行いながら次の教材をもらう
上記の流れを24回(約2年間)続けることになります。
ベビーくもんは、ベビーと親(家族)が一緒に楽しみながら学ぶことを目的としているので、子の成長はもちろんのこと、親の成長も大きなテーマになっていると感じました。
次でもっと具体的にお話していきますね。
どこでできる?
地域にもよるとは思いますが、だいたいの地域にくもんの教室はあるかと思います。ふと見上げるとある、水色のKUMON看板、見たことありますよね?
まずは、ご近所のくもん教室がベビーくもんに対応しているか、調べてみてください。
こちらで郵便番号を入力すれば簡単に近くのベビーくもん対応教室を検索することもできます♪
ベビーくもんは、通常のくもん教室の時間帯とは別の時間帯に開講されているようなので、先生の都合によっては開講していない教室もあるのだと思います。(実際、私の家の最寄り教室はベビーくもん開講無しでした。)
我が家の活動は基本的に車なので、最寄り教室ではないけれど駐車場に困らない教室を選びました。見学に行かせてもらい、教室内だけでなく周辺の環境などもチェックしてみることをおすすめします。公園やスーパーが近くにあると、前後に寄ることができて便利です。
ベビーくもんって何をするの?
①月1回の先生とのコミュニケーション(ベビーとのやりとりの振り返りなど)
②毎月ちがう教材(絵本とやりとりぶっくなど)やCD(たまに)に親しむ
ベビーくもんは、上記2つのことを行います。通常のくもんのように週2回ほど通って反復学習をするような場ではありません。
月1回の先生とのコミュニケーションの場では、
- 1ヶ月の間に親として感じたことや発見したこと、子供の成長などを共有
- 次の1ヶ月で重点的に見るべきポイントについて教材とともに予習
- 子供との向き合い方や悩みなどについて相談
- 次回のスケジューリング
こうしたことを約30分間で行います。
また自宅では、その月の教材である絵本ややりとりぶっくなどを使って、親子で読み聞かせや語りかけ、やりとりなどを楽しみます。
よく見る、広げる、ほめる、待つ、続ける。この5つがベビーくもんのポイントです。そのポイントを意識して子供と関わることで、絆を深めていくというわけです。
教材について
月1回先生から渡される教材というのは、こちらの↓ような本たちです。
絵本って、大きさがバラバラで収納しにくくありませんか?くもんの絵本ややりとりぶっくは全部同じ大きさなので、すっきり収納できる点も良かったです。薄くて小さい「やりとりぶっく」は、おでかけにも最適でした!
後述しますが、私は、はじめての育児ということもあり、2人で過ごす時間に何をしてあげたらいいか悩むことが多かったのです。でも、ベビーくもんを始めて、くもんのお墨付き絵本を読んだり、「語りかけ」たり「歌う」だけでもいいんだ♪と気持ちが楽になった気がします。
ちなみに。ベビーくもんは2年目に入ると少しアップグレードされます。その名も「ベビーくもんAdvanced」。できることが増えてくる2歳台になると、紙をちぎったり鉛筆を持ってみたりという作業系ワークも加わってきます。ある号では、色鉛筆も一緒についてきました。
- よみきかせ絵本(全24冊)
- やりとりぶっく・カード(全18冊)
- やりとりノート(全6冊・Advancedにて)
- うたぶっくCDつき(現在はなくなったようです)
月謝は?
月謝はずばり、税込2,200円です。ミニマル!
余計なものをそぎ落とした教材とプライスといったところでしょうか。
月謝袋に現金を入れ、先生に会う日に直接お支払いするスタイルでした。
ちょうど我が家がベビーくもんを始めた時期、登録されている習い事であれば月謝が半額になる「習い事推進キャンペーン」を自治体が行っていました。それを活用し、半年間ほど1,100円で通えました。ラッキー♪
2,200円。後押しに十分な、良心的な金額だと思いませんか?
ベビーくもんに通って良かったこと
さてここからは、2年間ベビーくもんを続けてどうだったの?というところを掘り下げていきたいと思います。
私たち親子が感じたベビーくもんに通って良かったポイントは3つあります。
- 家でできることが増える
- 経験のきっかけができる
- 親も子も読み聞かせの習慣ができる
①家でできることが増える
あくまで私の場合ですが、離乳食が始まる前までは、本当に毎日不安とのたたかいでした。それが、こちらも段々と慣れ(心が落ち着き)余裕が出てくると、子供の起きている時間が長くなり、次の悩みが生まれるわけです。
「2人で何しよう?」
私は、何をして遊べばいいかわからなかったのです。子供に関する知識もないし、絵本に詳しいわけでもないし、超絶自信のない日々を送っていました。
一度だけいわゆる児童館へ足を運んでみたこともありましたが、あの雰囲気は性に合わず(主観なのでお許しください)、児童館通いの育児オプションは消えました。
習い事はどうだろうか?とリサーチを始め、ふと見つけたベビーくもん。
ちょうどいい。
暇だなと思ったら、この本を読めばいい、歌を歌えばいい、やりとりぶっくで遊べばいい♪
自宅や出先で困ったときにできることが増えたのでした。
何もないところから何かを生み出すよりも、あるものを「こんな風にやろう♪」とか「組み合わせてみよう♪」のように広げていくことの方が得意なママさんにはぴったりかもしれません!
②経験のきっかけができる
また、「広げていく」観点から言うと、ベビーくもんの教材から実際のさまざまな経験につなげていける可能性が無限大だと感じました。
ベビーくもんのやりとりぶっくで車を見て喜んだ子供なら、「のりもの好きそうだな」ということで、のりものをたくさん見られる行先やイベントに行ってみる。
とか、
季節のおはなしが本に出てきたら、「もうすぐ紅葉の時期だな」ということで、赤い葉っぱ(紅葉)を一緒に見に行ってみる。
のように、家の中で見たベビーくもんの教材から、経験につなげていくことができます。こういう使い方ができたので、大人の私も楽しめました。
③親も子も読み聞かせの習慣ができる
さらに、ルーティン好きの私としては習慣づけができたことが良かったです。
基本的には寝る前に必ずベビーくもんの絵本を読んでいましたが、面白いもので、子供もそれが習慣になっていくんですね。2歳を過ぎておしゃべりもできるようになると、時間がなくて絵本をスキップしようとすると「ほん!よむ!」とか催促してくるようにもなります。(ただ寝るのを先延ばししたいだけかもしれませんが・・・)
絵本の読み聞かせが悪影響のはずがないですよね?なので、親としても意識的に行うようになりましたし、何より、子供が読んでほしいと思ってくれることが嬉しかったです。
本を広げ、読むことを続けていると、自然と子供も本を自分で手に取りペラペラめくり(時にはページを破ってみたり)出すようになります。
ベビーくもんは、「ことばのやりとり」をとても大切にしています。歌いかけたり語りかけたり読み聞かせたりすることが推奨されているので、教材にもその要素がちりばめられています。
大変かもしれないこと
ここまでいいことばかりお伝えしてきましたが、ベビーくもんに興味のある方に知っておいてほしいこともあります。「ちょっと大変」と思う方もいるかもしれない、というポイントについて説明させてください。
- 親のかかわりがないと成立しません!
- ベビーくもんを開講している教室は限られています!
大変かも①親のかかわりがないと成立しない
これはどういうことかというと、一般的な〇〇スクールや△△教室のようなその場へ行けば完結できる習い事と違い、ベビーくもんは親自身がかかわらないと意味のない習い事になってしまうということです。
もっと大げさに言うと、親が先生のかわりだということです。
ベビーくもんは、月1回先生との面談の場こそありますが、基本的には毎日の過ごし方や親と子のかかわりを発展させていく日々の経験が必要不可欠といったイメージです。
わかりにくい?
日々の親子のかかわりの積み重ねがないと、「月1回くもんの先生から教材を買っているだけ」ということになりかねない、というわけです。
月1回のくもんの先生との面談は、親のため。残りの29日は親が子の先生がわりとなり、子をよく見て経験を広げていく「かかわり」をつくっていく。そんな親のかかわりがあってベビーくもんは成立するのだと思います。
大変かも②開講している教室が限られている
また、ベビーくもんは全ての教室で開講されているわけではありません。最寄り教室がベビーくもんを開講していないと、月1回とはいえ、多少の負担感が出るかもしれないです。
上の方で書いたのですが、我が家の最寄りのくもん教室は徒歩約10分の距離にあります。しかし、こちらの教室はベビーくもんを開講していない教室でした。
実際のところはわかりませんが、私が実際に通った教室の先生の話から推測すると、
通常のくもんは週2~3日夕方16時前後から3歳以上を対象に行われるため、それ以外の曜日や時間帯でベビーくもんを開講できる先生がベビーくもんを開講しているのではないか・・・
と思われます。
先述のとおり、最寄りではないけれど3~5km圏内のべびーくもん開講教室を見学し、駐車場環境や周辺環境の利便性を考慮して決めたくもん教室。結果大正解でしたが、教室選びは先生との相性や環境面含めて慎重に行いたいところですね!
ベビーくもんをとおして見えた娘の成長
さて、ここからは親バカ~♪程度に読んでいただけると幸いですが、2年間続けて娘の成長はあったのか?効果はあったのか?が気になるところです。
振り返ってみて感じる、ベビーくもんをやっていたからこその娘の成長をまとめてみます。
興味ない方はすっ飛ばしてくださいネ
- うたの歌詞をいつの間にか覚えている
- 「きっと」「たぶん」「やっぱり」などの副詞の使い方が上手
うたの歌詞をいつの間にか覚えている
聴覚優位って聞いたことありますか?脳の特性のことなのですが、視覚優位と聴覚優位があり、聴覚優位は耳から入ってきた情報を処理(記憶など)することが得意なことを言います。
一般的に子供は聴覚優位なのか、娘の特徴なのか、くもんの読み聞かせ手法の結果なのかはわかりませんが、我が家の娘は割と聴覚をフルに使っているように見えます。
びっくりしたのは、あれこれと話し出す時期の前にうたの歌詞を覚えて歌っていたことです。もちろんところどころ間違えながら、ではありますが。
ベビーくもんを始めてからは、車で出かける際は基本的に教材CD(教材とはいえ、昔からある童謡のコンピレーションのようなものです)を流していたので、親が思っているより子供はうたを聴いていたのでしょう、元保育士の叔母が歌う娘を見て感心していたのを思い出します。
すごいなとは思いつつも「子供ってこういうものなんだろうな」と親が思ってしまうことでも、他の人から「すごい」と言われると改めてすごいことなんだな、と気付く・・・
「きっと」「たぶん」「やっぱり」などの使い方が上手
これもやはり言葉関連になってしまうのですが、「乳幼児は話せるようになる前から言葉をどんどん蓄えている」と言われることがありますね。ベビーくもんでも、「たくさん語りかけてね」「ママがそう思っていなくてもちゃんと赤ちゃんは聞いてるから、どんどん話したり歌ったりしてね」と言われました。
本当にそのとおりで、どんどん子供の話す能力が上がってくると、爆発したように語彙があふれてくるんですね。
「たぶん〇〇だよ!」とか「やっぱり△△だったじゃん!」とか、一丁前ワードがたくさん出てくるようになったときは驚くと同時にちょっとクスリ。
当然保育園に通い出すと加速度的に語彙力アップしますが、言葉が達者なのは、ベビーくもんの基本の語りかけ育児があったおかげかな?と思うことも多いです。
このような感じで、言葉の能力メインに伸びが大きい気がします♪ベビーくもん経験者には共感してくださる方が多いのではないでしょうか。
さいごに
今日は、実際に2年間通った経験をもとに「ベビーくもん」についてまとめてみました。長くなってしまいましたが、お付き合いくださりありがとうございます。
ベビーくもんの2年間を修了し、いったんくもんはストップしました。私も職場復帰していたので、保育園のあとにくもんに通うという生活は、早寝実践の我が家にとってはハードルが高すぎたので・・・
でも、実は最近、通常のくもんの体験に参加してきました。(2024年11月、くもんの体験募集中です)
約1年ぶりにベビーくもんでお世話になった先生の教室で、体力のついてきた娘を連れてのお試しです。あと1回体験に行けるようなので、体験期間終了後、現実的に通えるのかについて夫婦で検討しなければなりません。娘の意思も確認したいところです。
習い事って、難しいですよね。
今日の記事が、ベビーくもんを習い事のひとつの選択肢として検討している方のお役に立てると幸いです。
それでは、また。